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【読書】淋しいのはアンタだけじゃない

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ミニマリストのやまぐちせいこです。

 

週末ということで、オススメの本を紹介したいと思います。

淋しいのはアンタだけじゃない

聴覚障害をテーマに描かれた漫画です。私たちは五感の中で視覚に80%近く依存していますが、次が聴覚です。外部の情報のインプットには重要な器官です。人とのコミュニケーション「話を聞く・話す」に関して、聴覚は重要です。

私たちの普段の暮らしの中で聴覚障がいを持った方と接する機会の少なく、「聴覚障害とは?」ということを漫画で丁寧に教えてくれます。

 

聴覚障害の苦悩

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画像引用元:吉本浩二著「淋しいのはアンタだけじゃない」

 

目で見ただけで、その人に障害があるかどうかが分からない…。我が家の娘も発達障害を抱えていますが、一見障害があるかどうか?なんて分かりません。コミュニケーションが取れるのに、取れない。

自分だけ、ガラス張りの中にいる感じ…。こちらの姿は見えていても、自分の声と相手の声。双方の言葉が届かないもどかしさが伝わってきます。

笑顔の障害者たちと、その笑顔の意味

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画像引用元:吉本浩二著「淋しいのはアンタだけじゃない」

 

聾学校で「笑顔でいること」として、こういう指導がなされているかどうかは分かりません。この「淋しいのはアンタだけじゃない」を読んで、一番印象的なシーンでした。

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有名ピアニストは詐欺師だったのか?

この「淋しいのはアンタだけじゃない」では、ゴーストライター事件で有名な佐村河内守さんも登場します。彼は本当に耳が聞こえなかったのか?ということも佐村河内氏へ直接取材されています。(詳しくは本編の漫画へどうぞ)漫画は全3巻です。全体を通して、聴覚障がいとは?ということについて、丁寧に描かれています。

聴覚障害の一番の苦しみは、耳鳴り

聴覚、音が聞こえにくい…というのは知っていましたが、実は「耳鳴り」が聴覚障害における一番の苦悩だそうです。24時間頭の上をジェット機が飛ぶ音がずーーーっと鳴り響いている。そのような状態では眠ることもできません。

発達障害に通じる「聞こえ」の問題

発達障害を抱える方も「聴覚過敏」を持つ方が多くいます。聞きたい音の選別ができず、聞くべき音と、聞こえなくてもよい音も同じ音量で聞こえてしまう。脳の情報の処理機能の問題なのですが、聴覚障がいも耳鳴りにおいては、脳の音の処理に問題があると本書で言及されています。

「もし、あなたが取り戻せるなら何を選びますか?」ヘレン・ケラーへ問う

昔、ある時、ヘレン・ケラーへ尋ねた人がいたそうです。

 

「目が見える・耳が聞こえる・口で話せる。

 もし一つだけ取り戻せるとしたら、

 あなたは何を選びますか?」

 

ヘレン・ケラーはこう答えます。

 

「私は、耳が聞こえるようになりたい。

 耳が聞こえないことは、目が見えないことよりも、

 より痛切でより複雑なことです。

 なぜならそれは、最も重要で致命的な刺激を失うことを意味しているからです。

 

 つまり、言語をもたらし、思考を活性化し、

 人間同士の知的交際を可能にするのに欠かせない、

 声という最も重要な音刺激を失うことになるからです。」

 

日本音響学会HP ヘレン・ケラーの手紙よりー

 

 

発達障害に関しては、「見える・聞こえる・話せる」けれど、情報の処理がいびつなために、ここで指摘される「人間同士の知的交際を可能にする」という部分につまづきます。

聴覚障がいと発達障がいで、障がいそのものに違いはありますが「脳の情報処理」にエラーが起き、悩み・苦しみ・葛藤があるという点で、とても共感できました。

 

 

今週、オススメしたい本として「淋しいのはアンタだけじゃない」を紹介しました。興味のある方は、ぜひ!読んでみてください。

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